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リトルバスターズ! 第14話「だからぼくは君に手を伸ばす」感想

2人が本当に望んでいたモノ。
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カチューシャが七色に変化して『カチューシャ=美魚本体説』が濃厚になりました?
って冗談言ってる場合じゃない、西園美魚編クライマックスです!



理樹「忘れない、忘れない、ワスレナイ・・・誰を?」

徐々に美魚の事を思い出せなくなる理樹。
忘れまいと繰り返す思考の中で、気付かないうちに段々と簡略化しちゃって肝心な部分が抜けちゃう事ってあるよね。
忘れたモノが思い出せない時の居心地の悪さ・落ち着かなさったら、ないです。


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理樹の場合は美魚との思い出を忘れるというより、記憶が失われる感覚に近い気がする。
ひょっとしたら思い出が美鳥用に改ざんされるのかもだけど、理樹は記憶が失われる薄ら寒さや恐怖をその身を以て知っている"ナルコレプシー持ち"

大切な友人のために。
クラスメイトであり、チームメイトでもある美魚のためにそれらの恐怖と独りで戦っている理樹の強さは目を見張るものがあるんじゃないかな。
勿論、孤独な理樹を勇気づけたのが恭介の言葉だったという事は忘れてはいけませんね。


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自身を美鳥に明け渡す事で存在の入れ替わりを望んだ美魚は、美鳥を自分の世界から排してしまった罪を償おうとした。
世界から自分という存在が薄れ、影が無くなってカゲナシとして生きる虚無感を味わった美魚だから、美鳥にしてしまった事を深く懺悔して思い詰めたのだと思う。
世界にとって無価値な自分は消えて然るべきであり、皆から愛される美鳥に生きてほしい。美鳥として生きたい。


美魚の考えは、賢そうな美鳥の事だしそもそも2人は互いに繋がっているのだからお見通しだったでしょうね。
自己犠牲が強く、妹想いの優しい美魚を理解していた美鳥は少し荒療治のつもりで美魚と入れ替わったのかもしれません。

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美鳥は理樹に期待していたと思います。理樹なら美魚を救ってあげられる、と。
それでも理樹に受け容れて貰えなかった美鳥は、それはもう寂しくて哀しくて辛かったはずです。

最終的には、理樹は美鳥の期待以上のことをやってのけた。美鳥の事を忘れないと誓った理樹は、美鳥も救えたのだから。


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美魚と美鳥、互いが互いに想い合う関係は素晴らしく美しい姉妹愛でした。


美魚の影へと戻った美鳥だけど、
"ちょこちょこ影の中から出てきてはリトルバスターズ!の皆にイタズラをする"

そんな優しい風景が思い浮びました。
 
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