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ちはやふる2 第4話「ひとにはつげよ あまのつりぶね」感想

○○バカって最高の褒め言葉だと思う。
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試合前に固形物を摂らない太一。万全の態勢で臨みたい気持ち、分かるー
遠いその昔、自分は駅伝の選手だった事があったんだけど、本番前日には消化の悪いものは食べないよう気を配っていました。専らパスタ系。親に夕ご飯の献立を強要してた。



昨年の名人戦東日本代表・坪口さんがコーチってずるくね?w
千早と太一と同門・白波会の坪口さんによる、試合前の揺さぶり。

些細な事だけど太一の脳裏にチラついてイラついて、削がれてしまう集中力。
普段は勉強もスポーツも出来て器用の筈なのに、思考の切り替えが上手く出来ない太一の不器用さがもどかしいです。

この太一の状況や気持ちがすごく身近に感じられます。「考えないようにしないと」と、考えれば考えるほど脳内メモリが圧迫されちゃって、冷静に思考できなくなる。
千早の方はというと、試合が始まれば愛すべきかるたバカに戻るので頼もしすぎです。

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太一がやばい。
というか太一の対戦相手がやばい。
太一の目には呪術に長けている新世界の住人のように映ったに違いない。周りが色々と見えすぎな太一の不運さがここにも。

朋鳴の面々が強くなったのは勿論コーチのおかげだけど、選手の皆が願わなければ強くはなれない。
坪口の掛けた言葉『一生懸命は楽しい』が、"何かに対して打ち込んでみたいけど、どうすればいいか分からない"という皆の燻った想いに火をつけた。
ここは僅かな回想シーンだったけど、もっと長めに描くことも出来たはず。そうしないのは今回で描きたいのが団体戦で個人戦の太一、そして千早だったからなのでしょうかね。



太一の「誰かタオル―」に、菫達応援組が間髪入れず一斉にタオルを投げるシーン。
観客の方から声は掛けられない為、太一が声を上げてくれればいつでも渡せるようにとタオルを握りしめて待っていた女性陣。これだけで感涙ものなのにさー
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千早がタオル差し出すなんて、聞いてないよ。なにその笑顔。

目敏い菫から見ても、千早は太一を全く意識していなかった。周りから見れば、そう感じられるくらいに千早は目の前のかるたに集中して一直線。その千早が、太一の声に対してかるたを取りにいく速さに負けないくらいの速さでタオルを差し出した。


千早はかるたに集中し、実は周囲にもすごく気を配っていたという。言葉では簡単に言えるのだけど、今の太一ができないことを千早はできている。団体戦は個人戦、個人戦は団体戦。千早はその本質を理解しているように思います。
この一連の場面は目頭熱くなりました。誰かタオル取って。





そこから太一が「個人戦」を出来るようになって、追い上げ開始。抜群の記憶力から最後の札を絞り獲った太一、カタルシスは半端なかったです。
そして最後の最後まで諦めなかった朋鳴の佐々も一生懸命だった。

一生懸命な姿、そして青春で流す汗と涙はどうしてこんなにも輝いて見えるんでしょう。
そう感じるのは、一生懸命になり切れない・なり切れなかった自分がいるからなんじゃないかと、ふと思いました。
かるたに打ち込んでいる千早達が眩しい、そして羨ましい。学生時代に打ち込んだモノがある!と、これといって言えない自分は、どうしようもなく強い憧れにも似た感情を千早達に抱いてしまう。

相変わらず、『ちはやふる』は心が揺さぶられる作品です。
 
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2013-02-11 00:40 | カテゴリ:ちはやふる2
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