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たまゆら~もあぐれっしぶ~ 第8話「あの日の遠い約束、なので」感想
 
遠い灯の思い出。
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花火は綺麗なんだから、綺麗な写真が撮れるはず!←間違い

花火を撮ったことのある人は分かると思いますが、ぜんっぜん上手に撮れないよね。
実物の華やかさとはかけ離れた写りになって残念な気持ちに。花火と呼ぶに似つかわしくない、味気ない火花が撮れちゃいます。
目の前に打ち上がる感動を収めたいのに収められない、そんなもどかしさを感じてしまいます。

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感動を無理に形にしようとするから崩れちゃうんだ。
それでも自分が感じた情動を少しでも残しておきたい、他人と感動を分かち合いたいからシャッターを押す。写真に込められた想いが宝物になると知っているから。



自分の展覧会への出展に写真部を誘った志保美さん。
案の定プレッシャーで固まる楓でしたが、その楓を見つめる志保美さんが印象的でした。
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写真は、自分が撮りたいものを撮るのが一番だというのは間違いないでしょう。だけど、"人に良さを伝えるための写真"を撮るのもまた、写真の1つの楽しみ方だと思うんだよね。

出展のために、人に見せるための写真を撮る。
見て貰うことを前提に考えて撮って、その写真が他の人に満足された時の喜びや達成感。それは撮りたい写真ばかりを撮っていたんじゃ得られない感覚だと思います。

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楓が1つ大きな舞台へステップアップできるように。それでもあくまで決断は楓に任せて。
静穏ながらも力強い後押しを感じる、大人の目線でした。
志保美さんも同じように経験を積んできたからなんだろうなぁと思ったり。



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今となっては辿り着けない秘密基地は、会う事の叶わない和馬を象徴している。

2人が辿り着いた場所は、昔思い描いた秘密基地とは違ったけれど。
小さく灯る花火はどんなに遠くても確かに存在していて、それは父親も秘密基地も同じだと優しく語りかけてくれる。

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2人と竹原の地を照らす遠い花火が、流した涙で架かる虹の橋のように見えました。
 

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