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ワルキューレ ロマンツェ 第11話「勝利のゆくえ」感想
 
勝利を確信したぜ。
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うわ、やられたー!これは一本取られました、ジョストだけに。
そうか産まれたての仔馬ね。
何故ここに来て馬の出産?と前回思ったんだけど、その理由まで頭が回りませんでした。


自らの足で立とうする仔馬の姿に奮い立つ貴弘、無事立ちあがる仔馬、そして車椅子から立ち上がろうとするミレイユに、大会の舞台へ立つ貴弘まで。見事に繋げてきました。
夏の大会より馬の出産、ではなくて。
"貴弘がその足で舞台に立つために必要な、前置詞としての出産立会"というわけですね。


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ノエルvsスィーリア戦では天候が悪化し、雨が降り出しました。

この雨がいやらしいよね。
勝負の行方が分からなくなったほか、ノエルがダーティプレイで勝利をもぎ取ってしまい、その姉の姿にミレイユが絶望してしまうという悲劇が起きてしまうのでわ?などなど。
何が起きてもおかしくはない、雲行きの怪しい展開。

そして、物語として重要な起点である"あの日"も雨が降っていました。

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そう、貴弘が事故に遭った日です。
決闘の最中、輪あぶみから足を滑らせてしまい落馬した貴弘。足と心に傷を負い、ジョストが出来ない状態となってしまったあの日もまた、雨が降っていました。

これがあるために降ってきた雨から連想されるものは、とてもじゃないけど良いものではなかった。それこそノエルかスィーリアが、貴弘と同じように事故に遭ってしまうんじゃないかとも思ったわけです。
トラウマが克服し切れていない貴弘なら、過去に起きた事故が脳裏をよぎってもおかしくないんではないかな、と。夢に出て来てしまうくらいですし。


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それでも貴弘は自分を必要とする者のために、スタディオンへ足を向けることが出来たのですよね。
忘れ得ぬジョストへの熱意を呼び起された、あの決意の朝。再びジョストへ復帰したいと強く意志を持った、そのきっかけをくれた人が待つ舞台へ。

騎士ではなくベグライターという立場の違いはあれど。
周囲の励ましを受け、貴弘は自らの意志でこの決勝の舞台に立った。そこに意味がある。
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ラストシーンで晴れ間が見えたように、ここにきてようやく貴弘の中で降り続いていた雨が止んだのではないかな、と思いました。


 
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